そもそもの目標は、持続可能な社会、循環型社会の実現であったわけです。それはすなわち、環境負荷の削減、ゼロ・エミッションにもつながっています。ですから、このサンプルプランを評価する方法としてこれを考えにいれないわけにはいきません。
そこで、農業土木事業協会の方に見せていただいたのは、このサンプルプランが、他の手段と比べてどのぐらい効率よく廃棄物を減らし環境負荷を減らしたか、という試算でした。
窒素とリンをそのまま自然環境に流してしまえば、土壌汚染や水質汚濁を招きます。これを単に除去する場合の費用として、ここでは、農業集落排水施設の脱窒素費、脱リン費を利用します。
農業集落排水施設の脱窒素費: 1,030円/kg
農業集落排水施設の脱リン費: 1,945円/kg
(「地球環境貢献型農業農村整備事業計画調査」(社)農村環境整備センター資料より作成。)
プラントへの廃棄物の投入量から、このプラントでの窒素とリンの処理量を算出し、この費用をかけあわせれば、環境負荷をどれぐらい削減したかの金額が試算できます。
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