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そもそもの目標は、持続可能な社会、循環型社会の実現であったわけです。それはすなわち、環境負荷の削減、ゼロ・エミッションにもつながっています。ですから、このサンプルプランを評価する方法としてこれを考えにいれないわけにはいきません。
そこで、農業土木事業協会の方に見せていただいたのは、このサンプルプランが、他の手段と比べてどのぐらい効率よく廃棄物を減らし環境負荷を減らしたか、という試算でした。

窒素とリンをそのまま自然環境に流してしまえば、土壌汚染や水質汚濁を招きます。これを単に除去する場合の費用として、ここでは、農業集落排水施設の脱窒素費、脱リン費を利用します。

農業集落排水施設の脱窒素費: 1,030円/kg
農業集落排水施設の脱リン費: 1,945円/kg
(「地球環境貢献型農業農村整備事業計画調査」(社)農村環境整備センター資料より作成。)

プラントへの廃棄物の投入量から、このプラントでの窒素とリンの処理量を算出し、この費用をかけあわせれば、環境負荷をどれぐらい削減したかの金額が試算できます。

負荷削減評価額
   
  負荷削減量 単価 負荷削減
評価額
kg/day kg/year (円) (千円)
T-N(全窒素) 84 30,660 1,030 31,580
T-P(全リン) 41 14,965 1,945 29,107
CO2       0
      60,687

このサンプルプランの実施によってこれだけの環境負荷が削減できたと考えて、先ほどの維持管理費用や堆肥売却費と差引すると、年間57,926,000円の利益が出ていると考えることができます。

施設の建設費用は、7億円でしたから、この年間利益で割ると、約12年で、施設の建設費が償還できることになります。このようなプラントの耐用年数は20年程度だそうですから、一事業として成立するということが言えそうです。

 

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